2013年7月31日水曜日

グリムの森ができるまで 3 [撮影当日]

さて、やっと訪れた撮影当日。
ギリギリのスケジュールに苦戦しつつ、bambiちゃんが無事撮影用のワンピースとコルセットを完成させていました。

開始からしばらくはヘアメイクの夢美ちゃんにおまかせしっぱなしの進行になります。
私の我儘なオーダーをいつも見事に具現化してくれる酒井夢美ちゃんのヘアメイク、安心しすぎて人ごとのように楽しく準備を見守る私です。

くるくるに準備してくれた毛達を次々とほぐしていく夢美ちゃん。なかなか激しいです。





今回のメイクは割とシンプルですが、顔周辺のヘアのバランスに時間がかかりました。
撮影のコンセプトは、お姫さま、魔女などの悪役、年齢を重ねた老女など、童話の世界に出てくる女性それぞれのイメージを合わせ持たせることなので、複雑に絡み合った髪にはこだわりたいところです。
相談しつつ、夢美ちゃんが的確な位置にヘアをデザインしていってくれます。







今回のモデルもオーナーでデザイナーのbambiちゃん。
私はものを作っているアーティスト本人を撮るのが好きです。コルセットはどんな体型の女の子でも身につければそれぞれの魅力が引き出されると思いますので、デザイナーでもあり、背格好的にも「等身大の女の子」的魅力のある彼女本人がモデルをするのが面白いんじゃないかと思うのです。



毛に埋れて動けず眠気に襲われるbambiちゃんと対照的に、夢美ちゃんは素早くてきぱきとヘアメイクを進め、私は毛に埋れて見えなくなっているリンゴやチェリーを掘り出す係になっていました。
2人を見守りながらお菓子を食べる係もつとめました。





ヘアメイクが完了し、チェリーも程よく掘り出せたのでとうとう撮影です。相当腰に悪そうな姿勢で撮影位置を確認する私。夢美ちゃんが撮ってくれました。
撮影現場はかなりアットホームなムードです。アットホームというか、ほんとにバンビちゃんの家です。私の写真は自宅の簡易スタジオか友人の家などでのんびりわいわいと撮影される事が多いです。

盛り盛りのドリーミーなヘアと可愛らしい衣装のbambiちゃんに対して相当どうでもいいファッションの私です。その後夢美ちゃんがチェリーを踏みつぶすというアクシデントもありつつ、無事にイメージ通りのものが撮影できました。



著名なアーティストとのお仕事も多くこなしている酒井夢美ちゃん、撮影においてはかなり荒唐無稽な提案をする私に「むちゃぶり待ってます!」と言ってくれます。女神のような心の広さに感謝しっぱなしです。
延び延びになっている「夢美ちゃんをちやほやする会」もそろそろ開催したいところです。



必要な絵が無事撮れたので、50mmレンズで撮影して遊んだりします。
私は絵を描くようにラフ通りの撮影をするタイプなので、こういった写真が使われることはほぼありません。
なんとなく次回のアイデアになったりする事がありますが、ほとんど撮影後の遊びという感じです。楽しいです。





写真を見てたら無性にリンゴを食べたくなってきました。
つづく

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